大野研究室の修士2年生3名が修士論文試問を終えました。

この3人は、研究室立ち上げ期からの中核メンバーです。
国内外の学会に挑戦し、受賞を経験し、論文投稿にも取り組みながら、研究室の文化そのものを一緒に作ってきました。

それぞれテーマは異なります。
しかし共通していたのは、

「現象をメカニズムで理解する」ことに本気で向き合った3年間

でした。

🫧 玉城優貴

鉄酸化物含有スラグにおける気泡挙動の解析

黒鉛とバイオ炭を比較し、200 μm以下の微細気泡の径分布を徹底解析。
時間依存挙動や履歴効果を明らかにし、スラグフォーミング制御や代替炭材利用への重要な知見を提示しました。

🔥 小野彩奈

水素還元鉄(H-DRI)溶融初期における固相浸炭挙動

CLSMその場観察、DTA、SEM-EDS、熱力学計算を組み合わせ、
灰分(特にCaO)が溶融開始温度を支配することを体系的に実証。

水素製鉄のエネルギー効率向上に直結する、完成度の高い研究でした。

💧 水尾太一

焼結鉱類似組織における還元停滞現象の解明

複雑なマグネタイト–スラグ組織を再現し、
還元実験 × 画像定量解析 × 幾何学的拡散モデルを統合。

粒径依存性と緻密鉄層による拡散制限を定量化し、
水素富化条件下での還元制御理解を前進させました。

3年間の成果

国内
• 日本鉄鋼協会:5件(ポスター賞1件)
• 日本金属学会:ポスター2件(2件とも表彰)
• 日本電磁場エネルギー応用学会:ポスター1件(表彰)

国際
• 5GCMEA(福岡):Best Presentation Award
• ESDTA 2025(Verona)
• CUUTE2(奈良)

論文
• Metallurgical Research & Technology:1報

しかし、本当に価値があるのは数字ではありません。

初めての実験で失敗し、
初めての学会で緊張し、
初めての国際発表を乗り越え、
データを「解釈」できる研究者に変わっていったこと。

それが、この3年間の本質です。

これから配属を考えている学生へ

大野研は「楽な研究室」ではありません。
ですが、

✔ 本気で研究に向き合いたい
✔ 博士課程進学も視野に入れている
✔ 世界に通用する議論力を身につけたい

そんな人にとっては、間違いなく成長できる環境です。

今日の3人の姿が、それを証明しています。

次にこの場所で挑戦するのは、あなたかもしれません。

Master’s Thesis Defense – Building the Next Generation

On February 13, 2026, three M2 students of Ohno Laboratory successfully completed their Master’s defenses.

They were core members during the formative years of our laboratory — presenting internationally, receiving awards, and contributing to peer-reviewed research.

Each thesis focused on a different mechanism in high-temperature ironmaking, yet all shared one principle:

Understanding phenomena through rigorous mechanistic analysis.

Beyond the numbers, what matters most is transformation —
from first experiments to international presentations, from data collection to true interpretation.

For students considering joining our lab:

If you aim for serious research, doctoral study, and global-level discussion,
this is the environment where you will grow.

We continue training the next generation through mechanism-based, high-temperature process research.

The next step forward may be yours.